国内外のビジュアルノベルゲームをローカライズしている海外パブリッシャーSekai Projectは

国内外のビジュアルノベルゲームをローカライズしている海外パブリッシャーSekai Projectは、2月27日、日本の同人サークルS.R.L(Spacetime Research Laboratory)開発のアドベンチャーゲーム『WAS -The Hourglass of Lepidoptera-(WAS レピドプテラの砂時計)』のKickstarterキャンペーンを停止したことを発表しました。国内外で波紋を呼んでいるこの騒動について、これまでの経緯や背景をまとめてお伝えします。

本作は鳥取県を舞台にした美少女ビジュアルノベル作品として、国内で2014年8月にリリース済み。Sekai Projectが立ち上げたKickstarterキャンペーンは、この作品の海外向けローカライズを目的としたものとして2014年10月より始動していました。

Sekai Projectが発表した声明によれば、開発元S.R.Lはゲーム配信プラットフォームSteamにおいて禁止されている「ステルスマーケティング」を行っていたとのこと。Steamレビューに不当な内容を投稿する「評価代行」を、クラウドソーシングサービス上で募っていたと伝えられています。『WAS』の販売を担当するSekai Projectは、S.R.Lとの提携を中止すると共に、Kickstarterキャンペーンでフィジカル版『Bring WAS』を提供される予定だったユーザーに向け、返金対応を行うとアナウンスしています。

 

開発元である同人サークルS.R.Lは『WAS』海外向けエディションのデベロップメント映像をFacebookで公開しながら、鳥取県でのコンテンツツーリズムを目的としたイベント出展の様子なども紹介。JR東日本新潟支部が運行を担当する車両内で『WAS』OPアニメーションを放送するなどして、地域密着型のプロモーションも行っていました。

Game*Spark編集部は、S.R.Lの動向や悪質なレビュー代行の実態などについて、今後も続報をお伝えしていく予定です。

幻想神域 RMT